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June 28, 2004
いつまでも君を愛す
たとえ君が色褪せても、僕の記憶は色褪せない。
昔、名画座で「ハリーとトント」という映画を見ました。家に住めなくなった老人が、愛猫のトントを連れて旅(放浪)をする、今で言うロードムービーです。
二本立てか三本立てて、併映になっていた別の映画を観るのが目的だったんですが、今ではその映画がなんだったか忘れてしまいました。そんな物です。
名画座は安い料金でたくさんの映画が見られて、お金が無くて時間がたっぷりあった学生には、とても良い娯楽でした。
さて、「ハリーとトント」は素晴らしい映画なのですが、なかでも、昔恋をした彼女に会いに老人ホームに行くエピソードがとても良いんですね。
彼女はもう惚けていて、ハリーのことを覚えていないんですね。でも、別の誰かと錯覚していて、彼女は彼女でその”再開”をとても喜ぶんです。
ハリーはちょっとがっかりするんですが、喜ぶ彼女に愛おしい気持ちが込み上げます。ここが良いんですね。愛に溢れるシーンです。
で、ふたりで、想い出の曲でダンスをします。
このシーンは、私の映画体験の中でも、ベストと言える物です。こんなに愛という物を、人を愛するということはどういう事かを美しく描いた映画は、無いんじゃないかと思います。(シックスセンスのラストも好きですが...)
学生で、ほとんど人生経験の、まして老人の気持ちなんて想像すら出来なかった私も、エアコンのよく聞いた映画館で、泣きました。
ここには、人を愛すると言うことが、とても素直に表現されています。良いシーンです。今思い出しても、涙がこみ上げます。
ありがとう、紫陽花くん。
いつか、僕の記憶が色あせてしまっても、二人が過ごした日々は失われない。永遠に...
Posted by jinx at June 28, 2004 11:25 AM | 自転車乗りが見た景色 > 紫陽花.BLOG | *
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コメント
投稿者 Lavande : June 28, 2004 2:08 PM
Lavandeさん、コメントありがとうございます。
この映画のシーンですが、若かった私は最初に、自分のことを忘れた昔の女になんで優しくするの! と思ってしまったのですが、その後の勘違いしたままの(と言うより惚けている)おばあちゃんの本当に嬉しそうな表情に、まるで少女の頃に戻ったような目の輝きや恥じらいの仕草に、昔愛した人がこんなに喜んでいることをそのまま受け入れて、その彼女を優しく包み込むハリー老人の大きさに、教えられました。大好きな映画です。
投稿者 jinx : June 28, 2004 2:45 PM
色褪せたあじさいが、こんなにきれいだなんて。
よく見ると、花の部分(中央の小さいやつ)は健気に咲いているし。
しばらくうっとり写真を眺めた後、文章を読んでウルウルきちゃいました。
わたしはその映画を見たことないけど、jinxさんの文章だけでもうヤバイ。涙出る。あぅあぅ…。
投稿者 ゆきこん : June 28, 2004 7:43 PM
こんばんは。
紫陽花もさることながら、文章も素敵ですね。
私もこの作品大好きです。
投稿者 めりすた : June 28, 2004 11:52 PM
ホント、文章が素敵で、じーんときました。
この花の写真に、ぴったりですね。
物事は移り行くけれど
決して変わらないもの、色あせないものってありますよね。
そういうものを、大切にしたいです。
投稿者 ぴぴ : June 29, 2004 12:39 AM
写真も、タイトルも、文章も、みんな素敵です!
なんかじわーっと暖かい気持ちになりました。
わたしはその映画をまだ見たことがないけど、機会があったらぜひ見たいと思います。
投稿者 bonfauteuil : June 29, 2004 7:36 AM
trackbackありがとうございました。
…色褪せたものの中にある輝きを感じました。
老人ホームに勤めていた頃、母親に会いに来る息子さんがいました。
お母さんの心の中では、息子さんは小学生。
目の前にいる人を息子さんとは思っていないのですが、
「もうすぐ息子が学校から帰ってくるんですよ」というお話を
息子さんは、うんうん、と聞いていました。
「私が待っといてあげないと。」という言葉にうんうん、とうなずく姿が美しくて。
『ハリーとトント』、見てみたいです。
投稿者 ひなっぺた : June 29, 2004 9:49 AM
コメント、TBありがとうございました。
今年は雨が少ないようですが、色あせながらも紫陽花
頑張ってくれていますよね。
桜のようにパッと散ってしまうのも風情がありますが、
色が褪せても頑張ってくれている紫陽花を見ると…
涙ぐましいです。
投稿者 うなむ : June 29, 2004 10:40 AM
色が付いていたから、褪せることができるんですよね。
輝いていたから、輝きを失うことが出来るんですよね。
でも、その色や輝きは、年数がどんなにたっても、完全には無くならないと思います。
人はみんな誰かを愛し、愛されてきたわけですから。その事実は、決して消えないと思います。
皆様、コメントありがとうございます。
(涙腺が弱いので、一つ一つのコメントにきちんとお答えできなくて、ごめんなさい...)
投稿者 jinx : June 29, 2004 11:49 AM
こんばんは。“花恋ひ”のぽえと申します。
昨日はTBありがとうございました。
この紫陽花、かえって色味が深まって憂いを帯びてますね。
下の文章を先に読んだせいかしらん(笑)
投稿者 ぽえ : June 29, 2004 10:47 PM




色褪せたあじさいも絵画のようで綺麗ですよねー。
jinxさんのエントリーにじーんと来ました。